声優の卵ってよく言いますが、この表現って正直どうなのって思っています。
卵って言うのはですね、私の中ではスタートラインにたってはじめて卵って言えると思うんですね。
例えば、俳優やタレントの場合だと事務所に所属するのが目的と言われています。なので、養成所に通っている段階で俳優の卵と言う表現になりますよね。
勿論これはモデルさんにも言えることで、まだデビューしていない状態だとモデルの卵で何かしらにデビュー出来てからがしっかりと自分の事をモデルと言う職業をしていると名乗れるでしょう。
ただ、これを声優として置き換えて見ましょう。
声優の場合は俳優などと違い養成所に通っている段階は声優の卵の素と言う表現になります。
なぜなら声優の場合はプロダクションや声優事務所に所属してからがやっと声優の卵になるのです。声優の場合は仕事をとるためのオーディションは基本的に所属にならないといけません。
なので、仕事を貰えるチャンスがある状態が卵なわけですから、養成所に通っている人に関してはたまごにすらなれていないので素と言う表現にしました。
そう考えると声優事務所やプロダクション合格なんて言うのは声優になる為にごくごく当たり前の状態であって、そこからが本当のスタートラインと言う事を覚えていてください。
ただ、これは養成所のシステムでもありますが、個人的には声優業界はより専門的であるからこそ簡単になれない職業なんだなと感じました。
3年ほどかけてプロダクション所属になり、そこからさらにベテラン声優と言われる人達と戦い、勝ち抜くことで仕事が手に入り、その仕事で良い印象を与えればさらに仕事を増やす事もできるでしょう。
なので、声優のたまごはアルバイトをしながらも声優として収入を得ている人で、声優の仕事だけで生活が成り立つ人は間違いなく職業を声優と言うってもおかしくないでしょう。
ちなみに、俳優時代ではそれなりに実力があれば養成所に通っている人であってもオーディションに参加する事も可能です。私の場合は俳優養成所に入所して2ヶ月目で早速オーディションを頂いた事があります。